【街の声は?】今年は増える “職場の忘年会”「『1曲歌って』はマジ “パワハラ”」「説教されたくない」上司との飲み会“初体験”の若者はどう思ってる?

新型コロナウイルスが5類に移行して初の年末を迎えます。

久しぶりに会社で大人数の「忘年会」が開催される職場もあるのではないでしょうか?若い方の中には職場の忘年会に“初めて参加する”という方もいるかもしれません。

そんな今年の忘年会事情について、街の人に聞いてきました。

一晩で22万円 「ボーナス全部なくなるくらい」

会社員の男性(50代)

取材スタッフ
「ことしの忘年会の予定は?」
会社員の男性(50代)
「まずきのう終わって、きのうは一晩で22万円使って…ハハハ。4軒も行っちゃったら22万円…。きっとボーナスが全部なくなるくらい。コロナ禍のせいでたまったもんじゃないんだけど、全部使っちゃったみたいな感じ。」
「行かなきゃダメでしょやっぱり。経済回さないとね。」

コロナ過の反動で羽目を外しすぎた愉快な年末を過ごしている人もいれば…。上司との忘年会に「期待」と「不安」が入り交じる若い世代に話を聞いてみると…。

「1曲歌ってよ」はマジ「パワハラ」 20代の本音は?

女性(23歳)

Q.今年の会社の忘年会は参加する?
女性(23歳)
「怖いですよね、説教されたくないし。される可能性もあるし…。」
「忘年会なんでお酒も入って言われる。言われそうじゃけ、そういうのあるなら行きたくないかな。」
取材スタッフ
「(忘年会に参加したら)2次会行こうぜみたいなノリのなるかもしれないですけど、そういのうは?」
女性(23歳)
「カラオケがあんまり好きじゃないので、でも行かんといけんかったら行くけど…横でニコニコしてます。」
取材スタッフ
「1曲歌ってよ、みたいなのがあるかも…」
女性(23歳)
「『1曲歌ってよ』はマジで『パワハラ』」

女性(20代)

女性(20代)
「好きな人とだったら行きたいけど、上の人と強制ってなったら、ちょっと迷いたい…行きたくない。」

女性(20代)

女性(20代)
「高齢の方と何を話したらいいかわからないので、話の話題もどうやって作ったらいいかわからないので。」

「上下関係で気をつかう」「プライベートとは一線引きたい」

女性(20代)

女性(20代)
「行きたくないと思っちゃう子がいるのはしょうがないかなと思いますけど、やっぱり上下関係がある会社だったら気を使うとか色々あると思いますし。」

男性(20代)

男性(20代)
「20代はワイワイ飲みたい。友達とだったらなんでも話せるじゃないですか。仕事の不満とかも言えるんですけど、仕事仲間だと不満とかもあんまり言えないじゃないですか。プライベートな話があんまりできないのでちょっと堅い感じが苦手です。」
男性(20代)
「行きたくないです。やっぱりプライベートとは線を引きたい。」

男性(20代)

男性(20代)
「先輩を立てるマナーとか、先輩のグラスが空いたらお酒を注文するとか気を使う部分が多いのでちょっと億劫ですね。」

上司との忘年会に後ろ向きな考えを示す若者は多く、2次会でのカラオケを強要すると「カラオケハラスメント」とまで言われる時代に…。

かつて半ば“強制的に”忘年会に参加していた「先輩」の意見は?

飲食店勤務(40代)

飲食店勤務(40代)
「もう同じ年代くらいしか集まらない。若い子らはあんまり来ない。」
取材スタッフ
「誘ったりはしないんですか?」
飲食店勤務(40代)
「あんまり誘わないかなぁ、断られるのもなんじゃし」
「断るとか思ってもないもんね、最近の子らは。やっぱり仕事の延長と思っている。」

男性(40代)

男性(40代)
「(行きたくない)という考えもあるじゃないですか。だから無理やり引っ張って連れていくという時代ではないので。仲良くやれる仲間だけでこじんまりやるかもしれないですね。
昔は笑いながら『みんなでカラオケ行こうよ!』という感じだったかもしれないけど今は違いますよね。けっこう1次会でキッパリと終わって帰られる参加者が多いかもしれない。」

女性(50代)

女性(50代)
「昔は1次会・2次会・3次会まであったけど、今は1次会でなるべく2次会までやらないようにしている」

女性(30代)

女性(30代)
「仕事の後で、わざわざ先輩とか上司とかと行きたくないっていうのはあります。」
取材スタッフ
「どういう忘年会だったら行きたいとかあります?」
女性(30代)
「飲むことを強制されない、飲みたい人が飲めばいいとか、ジュースを飲むことも許してくれる感じですかね。そういう人だと行ってもいいかなと思います。」

男性(50代)

男性(50代)
「自由ですからね。強制する事でもないんで、飲みたい人が飲めばいいかなと思います。」

全国調査では忘年会に「参加したい」という若者の意見も

青山高治キャスター
「なるほど。だから飲みたい人は飲む。皿回したい人は回すとか…。」
中根夕希キャスター
「すごかったですね、あの上司はたぶん人気者になると思うんですけどね」
青山高治キャスター
「一晩で22万円、ボーナス使っちゃったというような上司と行くと不安になるかもしれないですね」
中根夕希キャスター
「また新たな一面が見られるというところかもしれないですけどね」

コメンテーター吉宗五十鈴さん
「いやぁ、やっぱり世代は変わったなぁと思って。自分が20代の頃って歳が離れた人の意見を聞いてみたいみたいな気持ちが正直あって、憧れだったりどういう人生送ってきたんだろうという興味があったんですけど、みなさんかなり否定的だったですね」

青山高治キャスター
「そうなんです。今回、広島の街で取材した結果、若い人はわりと少なかったんですけど、全国的に見ると参加したいという意見もけっこうあった。
ライボJob総研調べ『2023年忘年会意識調査』によりますと「職場で忘年会が開催される場合の今年の参加意欲」ですが、最多は20代で61・5%各年代で最多となっているんですね。
その理由を見てみると、職場の人とのコミュニケーションを図りたい、単純にお酒の席が好きという理由などがあがっています」

中根夕希キャスター
「飲み会だからこそできる関係、飲まなくてもご飯に行くだけでも違ったりしますもんね」

青山高治キャスター
「じゃあ、ことし実際に忘年かは開催されるのかどうか、職場で忘年会ありが52.3%と4年ぶりに実施率が過半数を超える結果になりました。まぁ飲食店のみなさんとか5類移行になって期待されているとは思うんですけど、コロナ禍前とは同じとはいっていない。でもこの3年のコロナ禍とは明らかに違うので、我々が経験したことのない年末に忘年会の雰囲気になっているかもしれませんね。」

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