旧ジャニーズ新会社名「STARTO ENTERTAINMENT」→「STAR(スター)+と(未来へ向かう)」

SMILE―UP.(スマイルアップ)社(旧ジャニーズ事務所)は8日、事務所から独立した形でタレントのマネジメントなどを担う新会社の名称を「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)」とし、社長にコンサルティング会社社長の福田淳氏が就任すると公式サイトで発表した。新会社設立後、スマイルアップは故ジャニー喜多川氏の性加害問題被害者への補償業務に専念し、所属タレントらは新会社と新たに契約を結ぶ。

福田氏はソニー・ デジタルエンタテインメント代表取締役社⻑などを経て、17年にコンサル会社「スピーディ」を設立した。新会社の社名は、ファンクラブ会員向けの公式サイトで公募していた。

福田氏は「このたび新しく誕生する『株式会社 STARTOENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)』のCEO に就任する福田です。社名の意味は STAR(スター)+と(未来へ向かう)」と述べ「タレントたちと、これから出てくる後輩たち、それぞれの個性や目標に寄り添い、伴走する。そして、ここから新たな伝説をスタートする。そんな思いを込めています」と説明した。

「スタートエンターテインメントは、それぞれのタレントの希望に応じて、エージェント契約を行うこともあれば、他の事務所と同様に、タレントのマネジメメントを行うことあります。このエージェント制とマネジメント制のハイブリッドというスタイルは、タレントのキャリアパスの自由度を増やすためのもので、世界のエンタメ業界においても新しいビジネタモデルです」と続けた。

「スタートエンターテインメントの経営陣は、タレントたちを支えるため、経営に専念するチームです。私たち経営陣は、今まで彼らが構築してきた部分を変えようとは全く思っておりません。そしてファンの皆さんが、一刻も早く安心して、彼らを応援できるような形にしていきた いと思います」と決意を述べた。

今後は新しい試みもサポートする。

「ジャニーズ事務所のアーティストとして磨いてきた彼らの歌、ダンス、演技。これらの一流コンテンツは、世界中に大きな影響を与えてきた『日本の宝』です。グローバル展開を考えたいアーティストに対しては、米国・韓国など、海外のエンタメ業界への橋渡しも手掛けていきたいと思います」と述べ「また、私は長年IT業界におりましたので、若いアーティストたちが将来を見据えて興味を持っている最先端技術の方面も動かしていく構想です」と表明した。

「今回、新会社を組成するにあたり、テレビ局や経済界など多くの方々から、SMILE-UP.からの経営分離を求める声がありました。ですから経営陣は、井ノ原さん以外、SMILE-UP.とは、これまで関係がない面々で、それぞれが経営や法律や財務のプロフェッショナルです。 今後とも、どうぞ宜しくお願いします」と結んだ。

COO(チーフ・オペレーション・オフィサー)に井ノ原快彦氏、CFO(チーフ・ファイナンシャル・オフィサー)に辰喜一宏氏、CCO(チーフ・コンプライアンス・オフィサー)に和⽥美香氏、社外取締役に佃慎一郎氏が就任することも発表された。これまでのサービスを継続することに加えて、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」、「グローバル展開」、「メタバース市場への参入」に挑むという。

(よろず~ニュース編集部)

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