「市全体として取り組む」8部局が集まり「PFAS対応チーム」設置 チーム長はリニア環境問題も担当する政策監 迅速な情報提供目指す=静岡

PFAS=有機フッ素化合物が静岡市清水区の化学工場で使用されていた問題をめぐり、市は12月7日付で「PFAS対応チーム」を設置しました。

化学工場では、フッ素樹脂を製造する過程で「PFAS」のうち、発がん性などの影響が指摘されている「PFOA」が使用されていて、静岡市は、工場周辺の水質調査を進めています。

これまでは、環境部局が中心になって対応を検討してきましたが、影響は多くの分野にまたがります。

そこで、静岡市は環境局のほか、危機管理総室、総務局、清水区役所、保健所、経済局、建設局、上下水道局の8つの部局で対応チームを編成し、迅速かつ一元的な情報提供を目指すことにしました。

チーム長は、難波市長が県の副知事を務めていた時代の直属の部下で、リニア環境問題などの担当として、11月20日付けで市が採用した織部康宏環境政策監です。また、環境保全課が事務局となります。

難波喬司市長は、8日の記者記者会見で「影響が大きい可能性があり市全体として取り組む必要がある」として「PFAS対応チーム」を設置した理由を説明しました。

静岡市は12日に臨時の記者会見を開き、現在進めている水質調査の結果を踏まえた、今後の対応案などを発表するとしています。

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