ポートタワー!? 神戸ハーバーランドに「間伐竹」イルミネーション登場

神戸ポートタワーをイメージしたイルミネーション。放置竹林について考えてもらおうと、間伐竹が材料になっている=神戸ハーバーランド

 神戸ポートタワーをイメージしたイルミネーションが、神戸ハーバーランド(神戸市中央区)の通りを彩っている。放置竹林について考えてもらおうと、同市垂水区と須磨区にまたがる多井畑西地区で間伐した竹を使う。

 同地区は、地元の要請で現・UR都市公団が1994年に約29ヘクタールの土地を買収して事業化を目指したが、10年後に中止となった。里山保全のため、3年前に市が譲り受け、住民らと利活用に取り組むが、拡大した竹林に頭を悩ませていた。

 住民らの相談を受けるかたちで、造園・設計デザイン業「グッドツーガーデン」(同市垂水区南多聞台)がイルミネーションに生まれ変わらせた。竹筒状に切ってできる断面の輪からオレンジ色の明かりがこぼれる。節の部分も山の緑、海の青、れんがの赤に塗って装飾に生かされている。

 同社の柴田進矢社長(53)は「竹材の活用を通して、放置竹林のあり方を考えるきっかけにしてもらいたい」と話している。

 来年2月14日まで。午後5時~10時。(鈴木雅之)

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