チャイルドシート使用率、福井県は全国ワースト2位 全国平均は76%で過去最高

全国平均と福井県のチャイルドシート使用率の推移

 警察庁と日本自動車連盟(JAF)が6~7月に全国で行ったチャイルドシートの使用率調査で、福井県は55.2%と都道府県別でワースト2位だった。前年の70.6%から大きく数字を落とす一方、全国平均は76.0%(前年比1.5ポイント増)で過去最高となった。最高は愛知の94.3%、最低は沖縄の54.0%。

 チャイルドシートの使用は、道交法で6歳未満の子どもに義務付けられている。警察庁の調べでは、チャイルドシートを正しく使用しない場合、事故時の致死率が4.6倍高くなる。

 福井県内の使用率は全国ワーストだった2015年(44.4%)以降、下位が続いていたが、19年(72.6%)は22位と全国平均を7年ぶりに上回った。22年(70.6%)は32位で再び全国平均を下回り、今年はさらに悪化した。20、21年は新型コロナウイルス禍の影響で調査がなかった。

 使用していない県内のケースは①チャイルドシートにベルトをせず着座(21.9%)②車両シートにそのまま着座(15.4%)③保護者の抱っこ(4.0%)④大人用シートベルト着用(3.5%)-だった。(1)の割合が全国で最も高く、全国平均を17ポイント上回った。

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 福井県警交通企画課は「チャイルドシートがあっても正しく使わなければ意味がない。大切な命を守るため、指導取り締まりや広報啓発を推進していく」としている。

 調査は全国98カ所で行い、乗車中の6歳未満の1万3千人を対象とした。県内は福井市のエルパとアル・プラザ敦賀の駐車場で計201人を調査した。

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