黒犬と訪ねる民宿シリーズ、チーズで有名なリヴァロ村へ

こんにちは、フォトグラファーの吉田パンダです。今自分が住んでいるのはフランスのノルマンディー地方ですが、「ノルマンディー」と一口に言っても、北はドーヴィル、西はモンサンミッシェルから南はペルシュまで、遠い場所では自宅から片道約300kmほどの距離があります。そんな風に結構広いノルマンディー地方、自宅から遠い森での早朝撮影があったので民宿に前泊することにしました。

やってきたのはチーズで有名な村、リヴァロ。ちなみに、すぐ近くにはカマンベール村もあります。お供はいつもの黒犬スキッパーキのスキです。民宿のリビングルームからコンニチハ。

「じっとしてたから、おやつくれてもいいんだぞ」

階段を上がると、2階が寝室です。

レンガの暖炉跡に梁のある天井、田舎風で暖かみのある空間。

「そしてワタシが黒犬スキですよ」

はい、もう紹介しましたよ。

最近、おやつがあれば少し離れても「待て」ができるようになってきた、スキ2歳です。えらいぞ黒犬(元々できないことが多いので、ちょっと進歩すると褒められるタイプ)。

短い滞在だと特に料理という料理もしませんが、宿のキッチンが充実しているとなぜか安心感がありますね←主夫。設備も整っているし、リヴァロ村を訪ねる際はこちらの宿がおすすめです。

Le Douet Fleury https://bit.ly/41cHs3J

宿泊予約の時にディナーメニューも希望者は選べるようになっていて、何時に着くかもわからなかったので頼んでおきました。右の一皿があらかじめ頼んでおいたミートローフ。残り二皿は現地に着いてから惣菜屋(だいたい肉屋に惣菜が売っています)で調達した、タルティフレット(チーズ、ベーコン、じゃがいものグラタン)と野菜のグリルです。軽い赤ワインでも開ければ、もう気分はビストロというわけで。

「オレもビストロに参加しますっ」

そうは言っても、椅子の上は絶対に落ちるしな、、。

はい、こちらでどうぞ。ちなみに君が食べられるものはないんです。申し訳ありません、ムッシューヤドカリさん、、。

「じゃ、覗いてるからね」

夕飯監視員、スキです。

食後は同じテーブルで仕事していたのですが、ふと振り向くと黒犬はソファで放心してました。ちゃんとクッションの上にいる、、。

さて、翌朝。森の夜明けを一人で撮影して戻ってきました。ここは庭が壁に囲まれていて、犬を自由に走らせることができるのも犬飼いには嬉しいポイントです。

この後、スキは「黒い弾丸」と化して走り回っていました。

カリフォルニアで暮らしていたカップルが、新しい人生を始めたいと心機一転ノルマンディー地方で民宿を始めることに。「カリフォルニアより寒いけど大丈夫、何とかなるさ」と笑顔で話していました。

庭の片隅に置かれた、止まったままの時間。

はいはい、もう朝ごはんだね。顔で訴えるスキでした。

もちろん、帰る前に村の食材店でリヴァロを調達いたしました。

村の広場には、サンタクロースへ届く専用の手紙ポスト。スキはフリーズドライのササミが希望だそうです。ワタシには枕元にライカが届きますように。サンタさん、宜しくお願いします。リヴァロ村の民宿をご紹介しました。次回はパリのイルミネーションを歩く予定です。どうぞお楽しみに。

© 株式会社産経デジタル