琵琶湖大橋からコンクリ片落下、釣りざお破損 滋賀県が鉄筋腐食確認、補修へ

滋賀県庁

 滋賀県道路公社は、11月に琵琶湖大橋から重さ2.8キロのコンクリート片が落下した事故を受けて橋の緊急点検を実施した結果、鉄筋の腐食が複数箇所で確認されたものの、橋本体の強度や橋の下を通行する人や船に直ちに影響する恐れはないことを確認したと12月8日までに発表した。

 同公社によると、11月9日夜に大津市側の橋のたもとで釣りをしていた人が、縦30センチ、横8センチのコンクリート片1個の落下を確認。けがはなかったが、釣りざお2本が破損したと10日に同公社に報告があった。同公社は30日にかけて、ドローンや点検車を用いて点検した。

 今回の落下事故は、橋の鉄筋が腐食して膨張した結果、周囲のコンクリートがはがれ落ちたのが原因とみられるという。同公社によると、以前から鉄筋の腐食は確認していたが、一部で劣化が進んだと判断。腐食部分の下にネットを設置して応急処置をした上で、来年度に予定する耐震工事の際にコンクリートを補修する。

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