熱海富士の後輩が伊勢ケ濱部屋に入門「見据えるのは幕内最速優勝」中学時代からスカウトの逸材 同級生には熱海富士の妹「上に上がって」=静岡

熱海富士や翠富士が所属する伊勢ケ濱部屋にまたひとり、静岡県内出身の力士が入門します。熱海富士たちの母校・飛龍高校相撲部から角界入りする“期待の星”は、中学3年生のときには、すでに複数の相撲部屋からスカウトされる逸材でした。

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<伊勢ケ濱親方>
「体型的にはプロ向きの体型なので、これからとても楽しみですね」

伊勢ケ濱部屋に入門が決まったのは、飛龍高校3年の鈴木塁智さん(18)です。
12月8日は、元旭富士の伊勢ケ濱親方が、静岡県沼津市の飛龍高校を訪れ、鈴木さんの入門を報告しました。

<飛龍高校相撲部3年 鈴木塁智さん(18)>
Q.伊勢ケ濱部屋に入門を決めた理由は?
「部屋に多くの(飛龍高校の)先輩方がいらっしゃって活躍していることと、親方からお声掛けいただいて、名古屋場所の稽古に参加して、部屋の雰囲気とか、プロの力士のかっこよさに憧れを持ちまして」

伊勢ケ濱部屋といえば、飛龍高校相撲部出身の翠富士や二場所連続で優勝争いに絡んだ熱海富士などの活躍でいま注目の相撲部屋です。

鈴木さんは2023年の県大会で個人2位、東海大会では団体で優勝し、全国大会に出場するなど実績を重ね、伊勢ケ濱親方の眼にとまりました。

<伊勢ケ濱親方>
「高校2年生くらいから声をかけていたが、この体ですね。柔軟性もあって。頑張り次第で関取になれる気がする」

浜松市立篠原中学校出身の鈴木さんは、身長185cm、体重130kg。小学4年生で相撲を始め、中学3年生のときには、すでに複数の相撲部屋からスカウトされる逸材でした。

高校3年間で筋肉質の体に鍛え上げ、得意の右四つから前に出る相撲に磨きをかけました。

<飛龍高校相撲部3年 鈴木塁智さん(18)>
Q.伸ばしていきたい強味は?
「自分はこの体が基本的に武器で、自分のスタイルが『右四つ』なので、そういうところも磨いていきたいと思います」

同級生で熱海富士の妹・武井陽奈さんも、鈴木さんの大相撲入門を喜んでいます。

<飛龍高校相撲部3年 武井陽奈さん>
「2人(兄と鈴木さん)に頑張ってもらいたい。塁智はムードメーカーで面白くて、すごく仲間思いです。でも稽古になると、真面目です。熱海富士はいま上にいるので、塁智には熱海富士みたいに、上に上がってもらいたいです」

鈴木さんは、12月中に伊勢ケ濱部屋入りし、1月9日の新弟子検査を経て、3月場所で序の口から力士としてスタートします。

<飛龍高校相撲部3年 鈴木塁智さん(18)>
「まずは関取を目指すのが第一、そこが絶対。まずは支えてくれた人たちに恩返しをするのを意識したい。その先に見据えるのは、幕内最速優勝、横綱とか、大きな目標があります」

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