ブラジル1部リーグの2023シーズンは全日程が終了し、名門サントスが史上初の2部降格という衝撃の結末を迎えた。
そこで今回のサントスも含めて、近年2部に降格した5つのブラジル名門クラブと、その悲劇のシーズンのユニフォームをご紹介しよう。
サントス
サントス 2023 Umbro ホーム ユニフォーム
シーズン:2023(全20チーム中、降格は下位4チーム)
成績:17位(11勝10分17敗/勝点43)
クラブ創設111年の歴史で初の2部降格が決定したサントス。“王様”ペレ氏をはじめ多くの伝説的な選手を輩出してきた名門中の名門。日本では三浦知良の古巣としてもよく知られている。
レジェンドのペレ氏は2022年12月に他界。サントスにとって2023シーズンはレジェンドのためにもと優勝を誓い、ユニフォームのエンブレム上にペレ氏を意味する王冠をデザインして臨んだ特別なシーズンだった。それだけに降格の衝撃は計り知れないものがある。
グレミオ
グレミオ 2021 Umbro ホーム ユニフォーム
シーズン:2021(全20チーム中、降格は下位4チーム)
成績:17位(12勝7分19敗/勝点43)
川崎フロンターレのユニフォームデザインの“原点”としても知られているグレミオ。リーグ優勝は2度だがコパ・リベルタドーレスは3度制覇している南米屈指の名門だ。
だがこのシーズンは勝つか負けるかの両極端な成績が災いして17位でシーズンを終了。1991年、2004年に続いて3度目の降格が決まった。
チームは2022シーズンの2部リーグを2位で終えて、1年で1部リーグ復帰を成し遂げている。
クルゼイロ
クルゼイロ 2019 Umbro ホーム ユニフォーム
シーズン:2019(全20チーム中、降格は下位4チーム)
成績:17位(7勝15分16敗/勝点36)
クラブ名に南十字星(ブラジル国旗にも描かれている)の意味を持つクルゼイロ。1部リーグは優勝4回(準優勝5回)、南米王者を決めるコパ・リベルタドーレスは優勝2回を誇る名門だ。
しかしクラブは2019シーズンに思わぬ低迷に見舞われ、クラブ史上初の2部降格が決まる。この時はサポーターの暴動が凄まじかった。
その後クラブは3シーズンを2部リーグで過ごすが、2022シーズンのリーグ優勝により晴れて1部復帰を果たしている。
ヴァスコ・ダ・ガマ
ヴァスコ・ダ・ガマ 2020 Kappa ホーム ユニフォーム
シーズン:2020(全20チーム中、降格は下位4チーム)
成績:17位(10勝11分17敗/勝点41)
1部リーグ4回、コパ・リベルタドーレス1回の優勝を誇る名門ヴァスコ・ダ・ガマ。セレソンのレジェンド、ロマーリオを輩出したクラブで、いつの時代もタスキ掛けのユニフォームデザインが格好よい。
降格経験はこの2020シーズンが初めてではなく、2000年代に入ってから4度目の降格だった。
なお、チームは2022シーズンの2部リーグを4位でフィニッシュして1部に復帰。その当時の監督は、元ブラジル代表DFで鹿島アントラーズのレジェンドであるジョルジーニョ氏だ。
ボタフォゴ
ボタフォゴ 2020 Kappa ホーム ユニフォーム
シーズン:2020(全20チーム中、降格は下位4チーム)
成績:20位(5勝12分21敗/勝点27)
2020シーズンはヴァスコ・ダ・ガマの他にもう1チーム、名門クラブが降格している。本田圭佑が所属していたボタフォゴだ。名門が2チームも同時に降格という異例のシーズンとなった。
イタリアの名門ミランで10番を背負った本田が鳴り物入りで加入したシーズンだったが、始まってみるとチームはもとより、クラブ側の様々な問題(給料支払いの遅延など)も発覚して混迷の一途を辿る。
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結果的にチームは最下位となり、クラブ創設以来4度目の降格が決まった。なお、本田は降格決定の2か月ほど前にクラブを退団している。
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