カテーテル治療後に複数死亡、神戸徳洲会病院が別の10例も調査 外部専門家ら、来年3月末をめどに結論

神戸徳洲会病院=神戸市垂水区上高丸1

 神戸徳洲会病院(神戸市垂水区)でカテーテル治療を受けた複数の患者が死亡したとされる問題で、同病院が国の医療事故調査制度に基づいて調査していた2例に加え、別の10例についても新たに調査を始めたことが分かった。病院が8日、ホームページで明らかにした。

 同病院を巡っては、60~90代の患者13人が死亡したり、容体が悪化したりしたとする告発文が神戸市などに届いた。市は今年8月、治療経過や死因を家族に説明していなかったなどとして行政指導した。

 一方、病院側は1人の男性医師によるカテーテル治療の後に死亡した2人の調査を始めたが、他の例でも調査が必要かどうかは再検証するとしていた。

 病院のホームページによると、新たに調査を進めているのは、今年1月以降に循環器内科でカテーテル治療や検査を受けた患者のうち、死亡または合併症を起こした可能性のある10例。

 調査は外部専門家らが行っており、当初の2例と新たな10例の結論は合わせて来年3月末をめどに出すとしている。(竜門和諒)

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