カリスマ読者モデルとして活躍し、4年前に亡くなった小川淳子さんが創設した神戸発のファッションブランド「Chesty（チェスティ）」が20周年を迎え、記念イベントを9、10日に開く。神戸・旧居留地にあるブランド唯一の実店舗で、記念商品を販売したり、これまでの歩みを展示したりし、感謝を伝える。
小川さんは神戸市出身。人気ファッション誌「JJ」の読者モデルとして脚光を浴び、自らブランドを立ち上げた。花や鳥をあしらった華やかなデザインが特徴で、幅広い世代の女性から支持を集める。小川さんは2019年12月、病気のため39歳で亡くなった。
店舗では新作のほか、ドイツの綿織物ブランド「フェイラー」や、チェスティの洋服を愛用してきたシンガー・ソングライターのchay（チャイ）さんと共同で作ったコラボ商品を販売。3万円以上の購入者には、先着で創業当時のデザインを復刻したトートバッグを配布する。併設のカフェには歴代のアイテムを展示し、小川さんとブランドの歩みを写真で紹介するコーナーも設けている。
小川さんの夫で、ブランドを扱うJOC（神戸市中央区）の小島裕介社長は「チェスティが続く限り、淳ちゃん（小川さん）はみなさんの記憶に残り続ける。これからも幸せを届けたい」と話した。（赤松沙和）
