金沢学院大生に最優秀賞 全国おもちゃコンテスト

考案したおもちゃを手に喜ぶ学生=金沢学院大

  ●魚さばいてすし作りごっこ

  ●「食卓に並ぶまで」学べると評価

 保育士を目指す全国の学生が手作りおもちゃのアイデアを競うコンテストで、金沢学院大の3年生6人が8日までに、最優秀賞に輝いた。魚をさばいてすしを作る「ごっこ遊び」ができるセットで、単純に遊ぶだけでなく、生きた魚が食卓に並ぶまでの流れを学べる点などが高い評価を受けた。8日は同大で表彰式が行われ、6人が表彰状やトロフィーを手に受賞を喜んだ。

 最優秀賞作品は、マグロ、タイ、サケを模した縫いぐるみなどの一式で、対象年齢は2~3歳。三つの魚は腹の部分のファスナーを引くと、さばいた時のように身を開くことができる。

 縫いぐるみの中に貼り付けられた四角い切り身は、取り外してシャリに見立てたパーツに取り付けることで、すしのおもちゃとして遊ぶことができる。

 教育学科幼保コースで森舞講師に指導を受ける西村鳳泉さん、新谷愛友里さん、高せいらさん、高瀬菜々子さん、霜原蒼彩さん、西野綾花さんが考案した。

  ●わくわくさん審査

 「手作りおもちゃコンテスト」は学習塾や保育園を展開する京進グループが主催する。今年は全国から約100作品の応募があり、NHKの子ども向けテレビ番組「つくってあそぼ」の「わくわくさん」で知られる久保田雅人さんらが審査した。

 8日は京進グループのHOPPA社長で、コンテスト審査委員長を務めた水口加緒里さんが金沢学院大を訪れ、「ファスナーで手指の発達を促すだけでなく、命の大切さも学べる。新しい発想に感銘を受けた」と賛辞を贈った。

 6人を代表して表彰状を受け取った西村さんは「たくさん素晴らしい作品がある中で受賞できてうれしい。これからの励みにしたい」と笑顔で話した。

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