【別府】別府市南部地域（南、浜脇地区）に「サロン99（ナインティナイン）」（末広町）が6日、オープンした。「何もしない」ことをコンセプトに、住民有志が自主運営する地域サロン。高齢者などが気楽に過ごす居場所を目指す。
体操やレクリエーションなどを目的にする一般的な地域サロンよりも「ゆるい集まり」にする。板井サカヱさん（98）＝同町＝の協力で、以前薬局だったという自宅兼店舗の一角（約30平方メートル）を利用している。サロン名は板井さんの数え年にちなんだ。南部地域の同種のサロンは2カ所目。
第1、3の水曜午後1時半から開く。初日は町内外の14人が訪れた。互いに面識のない人もおり、健康の話や暮らしぶりなどおしゃべりが弾んだ。板井さんも参加し昔話などをしていた。
南町の佐藤公子さん（76）は「家でするのはテレビを見ることぐらい。ここでは話をするのも聞くのも楽しい」とにっこり。
同地域の高齢者率は約45％で市内で最も高い。サロンを発案した市浜脇地域包括支援センターの寺田竜さん（37）は「住む地域でいつでも元気で過ごしてもらいたいとの思い。隅々にサロンができていったらうれしい」と話している。
次回は20日の予定。
