メッツ幹部の訪日は「成功」と米記者 山本争奪戦で有利な立場に

ヤンキースが本命と目されている山本由伸の争奪戦だが、スティーブ・コーエン・オーナーが来日して誠意を示したメッツは「以前よりもいいポジション」にいるようだ。「SNY」のアンディ・マルティノ記者は「メッツは日本で山本と会うことによって、山本への関心の深さと真剣さを示そうとしていた。それは成功したようだ」とリポート。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は「メッツは現時点では最有力候補ではないかもしれないが、有力候補の1つであることは間違いない」と伝えている。

メッツは山本獲得に並々ならぬ意欲を示しており、コーエン・オーナーとデービッド・スターンズ編成本部長が日本を訪問して山本と面会していたことが明らかになった。マルティノ記者のリポートによると、コーエン・オーナーとスターンズ編成本部長は日本を訪問し、山本本人のほか、山本の母親、千賀滉大の通訳を務めるヒロ・フジワラを含む少人数のグループとの会食を済ませてアメリカに戻ってきたという。

「この訪問の目的は、山本への関心の深さと真剣さを示すことと、チームや球団幹部のことを知る機会を山本に与えることだった」とマルティノ記者。「それは成功したようだ。山本争奪戦ではヤンキースが有力視されてきたが、メッツは以前よりもいいポジションにいる」と球団幹部の訪日の成果を強調している。

メッツはヤンキースが高額年俸のフアン・ソトを獲得することで山本争奪戦から撤退することを期待していたようだが、ヤンキースのハル・スタインブレナー・オーナーは年俸総額が3億ドルを超えることにも前向きな姿勢を示しており、ソト獲得後も引き続き山本争奪戦に加わっている。山本獲得を望むメッツにとって、最大のライバルはヤンキースであるとの見方が強い。

ある代理人は「これほど多くのチームが獲得に乗り出している選手は見たことがない」とコメント。ある球団幹部は「需要は莫大だ。まるでオークションみたいだね」と語っている。ニューヨーク2球団のほかにも、ドジャース、ジャイアンツなどが山本獲得に興味を示しているとみられており、「争奪戦が激化すれば3億ドル近い契約になる可能性もある」との声も出始めている。

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