新特産!「岩津ねぎ」キムチが誕生 「甘さ」生かして初の商品化、朝来市商工会メンバーが開発

岩津ねぎを加工したキムチ。特産としての製造、普及を目指している=朝来市役所

 兵庫県朝来市の特産「岩津ねぎ」を使ったキムチを、同市商工会のメンバーが開発し、1月中旬から飲食店で提供する。2024年度中に市販も目指しており、新たな土産品に育てて、特産料理などへの活用も進める。(小日向務)

■来月中旬から飲食店で提供

 新商品を手がけたのは、市内のしょうゆ醸造所や製菓会社、ラーメン店、農場、道の駅などの代表8人でつくる「市ご当地グルメ開発部会」。岩津ねぎのキムチは初の商品化で、製造を外部の業者に委託する。

 新商品は、市場への出荷に見合わない規格外品を利用する。岩津ねぎの特徴でもある「甘さ」を生かすため蒸して数センチの長さに切った後、調味液に漬け込んだ。

 同部会は今年4月から開発に着手し、人気を集めるタマネギキムチの生産施設がある南あわじ市を訪問するなど準備してきた。岩津ねぎの収穫期間は冬を中心に約4カ月しかなく、そのほかの期間でも販売できる新たな加工品として、日本でも人気のあるキムチを選んだ。

 当初は市内の飲食店にキムチを販売し、そのままか料理の具材として使ってもらい、新商品の知名度アップを図ってから、一般消費者への販売につなげるという。商品名や販売価格などは未定で、12月13日から提供する飲食店を募集する。

 問い合わせは、市商工会経営支援課TEL079.672.2362

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