昔ながらの鍛冶の技法で鉄の輪を繋げる「ふいご祭り」地元の小学生も見入る

鉄工業界の繁栄を願い、熱した鉄をたたいて昔ながらの鍛冶の技を披露する祭りが8日、足利市で行われました。

鉄工の神様がまつられている足利市福富新町の金山神社で行われた恒例の「ふいご祭り」です。

この祭りは、炉に風を送る道具「ふいご」を使った、昔ながらの鍛冶の技法を伝えるもので、鉄工業界の安全と繁栄を祈り毎年開かれています。

足利鉄工業協同組合と足利鉄工団地協同組合の代表の5人が、およそ1500度の炉で熱せられた鉄の棒を大きなハンマーでリズムよく打ちつけ鉄の輪を作っていきました。汗を流しながら、昔ながらの方法で鉄を加工する様子を、地元の小学生などが真剣な様子で見守りました。

およそ30分ほどで、直径8センチほどの鉄の輪が完成しました。1回の儀式で作る鉄の輪は1つで、今回で48個目になりました。完成したものを代々続く鉄の輪につなげ、業界の末永い繁栄を願って神社に奉納されました。

このあと、見学した小学生たちが鍛冶の技を体験しました。

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