一戸町計画の道の駅、開業数年遅れの見通し 候補地新たに決定

 

 一戸町が整備を計画する道の駅の開業が当初予定の2025年度から数年遅れる見通しとなった。予定地が県の土砂災害警戒区域に指定されたため。世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する御所野遺跡に近く、誘客に向けた相乗効果が期待されるが、作業の大幅な見直しを迫られる可能性がある。

 当初の予定地は同町一戸上野の東京電波一戸工場跡地で、御所野遺跡から約1キロ北の国道4号沿い。町は土砂災害警戒区域の指定に伴い、区域外となる跡地の北側と隣接する私有地を新たな候補地に決めた。24年度に測量調査などを行う予定で、関連経費を当初予算案に盛り込む方向だ。

 新たな整備計画地の面積は1.2ヘクタールで、当初より0.6ヘクタール小さい。町は当初予定地に建設する建物の基本設計を進めていたが、見直しが必要になる可能性がある。

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