対馬市が「デジタル変革宣言」 市民ニーズに対応 DX推進で島の未来つくる 長崎

「未来共創フェロー」に委嘱された陳内氏(右)と小出氏=対馬市役所

 人口減少や多様化する市民ニーズに対応するため、長崎県対馬市はこのほど、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連の施策をまとめた「わくわくデジタル変革宣言」をした。市役所の業務や市民サービスの抜本的変化を目指す。
 宣言では、変革のポイントとして「市民サービス」「地域社会」「行政運営」3点を柱に位置付けた。具体的には▽行政手続きのオンライン化▽高齢者などへのデジタル活用支援▽庁舎内のWi-Fi整備▽電子決裁、入札の導入-などに取り組むという。
 DX推進の支援、助言をしてもらう非常勤の「未来共創フェロー」も新設。内閣府クールジャパン・プロデューサーの陳内裕樹氏と、大阪教育大などで客員教授を務める小出泰久氏の2人を委嘱した。任期は2年。
 陳内氏は総合政策、小出氏は教育政策を担当。陳内氏は「デジタルは幸せをつくる道具。島の未来をつくる仲間として、プロジェクトを進めていくことを楽しみにしている」と話した。

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