リンゴ題材のカードゲーム「あっぷるぱい(牌)」開発/弘前で体験会

あっぷるぱい(牌)を体験する参加者ら。マージャンをイメージし、カードを木の台に差して遊ぶ
あっぷるぱい(牌)のカード

 青森県経済を支えるリンゴ産業に興味を持ち、地元に愛着を持ってもらおうと、弘前市の市民団体がリンゴを題材にカードゲーム「あっぷるぱい(牌=パイ=)」を作った。3日、同市の「シードル&カフェ ポムマルシェ」で体験会が行われ、市内外から訪れた14人が、甘くない戦いに熱中した。

 机の中央に置かれたカードの束。一枚めくると「グラニースミス」や「秋映(あきばえ)」など、あまり知られていない品種が目の前に現れた。収録された品種は全部で27。参加者らはカードを引いては「そろわない」と一喜一憂しつつ、書かれた主産地、収穫時期などに目を通し、県産種の豊富さを感じていた。

 開発したのは平川市の主婦木浪真由美さん(55)。地域課題の解決をビジネスにつなげる県の事業「next AOMORI」で、リンゴ産業の担い手不足対策に取り組むうちに「楽しくリンゴを知ってもらいたい」と思うようになった。

 ルールはマージャンをベースにし、4種類の絵札を3枚ずつそろえた人が勝ち。木浪さんが友人とマージャンをしていた際に言われた「リンゴを牌にしたらアップルパイだね」という一言から構想を膨らませた。

 木浪さんは今夏、市民団体「あっぷるぱい(牌)を広める会」を結成し、試作版を手に祭りやイベントで面白さを伝えてきた。11月に念願の製品版が完成。「目標はあっぷるぱいの大会を開くこと。たくさん遊んでリンゴに興味を持ってもらえたら」と語った。

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