しめ縄作り40年、初挑戦の「辰」は目力にこだわり 京都の81歳男性

来年の干支「辰」をしめ縄で作った奥田さん(京田辺市三山木)

 京都府京田辺市の奥田豊さん(81)が、しめ縄で来年の干支(えと)「辰(たつ)」を作った。ひげや牙など、細部へのこだわりが詰まっている。

 辰は長さ60センチほど。精華町の農家から届いた稲わらを干して束ね、木槌(づち)でたたいて成形しやすくしてねじり上げた。辰は今回が初めてで、1匹だけ作った。「どんな表情になるかが決まる目を描くのが難しかった」と、唯一無二の辰を誇らしげに見つめた。

 奥田さんは教員時代から40年にわたって毎年、しめ縄作りに励んでいる。今年も知人たちに届けようと、普通のしめ縄50本を10月から作っている。しめ縄はJR三山木駅そばで毎週日曜に開く朝市で販売もする。午前8時~11時半。

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