エッセイストで好角家として知られる能町みね子さんと、青森市の相撲史研究家・今靖行さんによるトークイベント「大相撲よもやま話」が9日、五所川原市立図書館で開かれた。2人の繰り広げる軽妙かつ熱いトークに、詰めかけた約60人の聴衆が聞き入った。
同図書館の主催で、今さんの呼びかけに能町さんが応じ実現した。
2人は11月の九州場所を振り返る中で、県勢力士にも言及。6勝1敗の好成績で新十両昇進を決めた五所川原市出身の尊富士(たけるふじ)について、能町さんは「不思議と足首の細い尊富士。ちっちゃい曙みたいな感じ」と評し、「(初場所は)10番ぐらい勝てるのでは。青森県出身力士を幕内から途絶えさせてはいけないので、ぜひ来年のうちに幕内に上がってほしい」とエールを送った。
能町さんと今さんは、行司や呼び出しの節回しをまねしたり、角界の裏話を披露したりと、1時間以上にわたって爆笑トークを展開。「もう少し、郷土を思い起こすような、郷土の山や川とかをしこ名にしてほしい」「九州場所を見た感じだと、霧島は来年(横綱に)なっちゃうのでは」など、大相撲のこれからに対する熱い思いを語り合った。