マドリーの連勝が「3」でストップ…ベリンガム先制弾もルイバルにスーペルゴラッソ叩き込まれてドロー【ラ・リーガ】

[写真:Getty Images]

ラ・リーガ第16節、ベティスvsレアル・マドリーが9日にエスタディオ・ベニート・ビジャマリンで行われ、1-1のドローに終わった。

4連勝での首位固めを目指すマドリーは、7位のベティスとのアウェイゲームに臨んだ。前節はグラナダ相手に公式戦5試合連発となったロドリゴのゴールなどで2-0の快勝を収めた。古巣対戦のイスコらを筆頭に2列目に多士済々なタレントを擁する難敵ベティスとのアウェイゲームに向けてアンチェロッティ監督は前節から先発2人を変更。負傷のカルバハルの代役にルーカス・バスケス、ホセルに代わって負傷明けのモドリッチが復帰した。

いずれも[4-2-3-1]の布陣で臨んだなか、立ち上がりから拮抗した展開が続く。開始3分にベティスのロカがファーストシュートを放つと、マドリーも直後の6分にゴール前へタイミング良く飛び出したモドリッチのヘディングシュートで際どいシーンを作り出す。

立ち上がり以降はマドリーがボールの主導権を握り、左に流れるロドリゴの鋭い仕掛けを軸にチャンスを窺う。17分にはボックス左でベリンガムとパス交換したロドリゴがゴールライン際で鮮やかな股抜き突破からブラヒム・ディアスのゴールをお膳立てするが、ここは最初の抜け出しの場面のオフサイドを取られてゴールは認められない。

前半も半ばを過ぎると、ベティスが押し返して試合は完全にイーブンに。30分過ぎには右サイドを破ったアジョセ・ペレスと中央のウィリアン・ジョゼの連携からボックス内で連続シュートもGKルニンのビッグセーブに遭う。直後にもペナルティアーク付近でイスコから横パスを受けたウィリアン・ジョゼが強烈な右足のミドルシュートを放つが、これはわずかに枠の右へ外れる。

守勢を凌いだマドリーは前半終盤にかけて攻勢を強める。その流れでモドリッチの鋭いミドルシュートなどでGKルイ・シウバに仕事機会を与えたが、前半のうちにゴールをこじ開けることはできなかった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半は拮抗した入りとなったが、頼れるエル・ブランコの背番号5がやはり試合を動かす。53分、左サイドで一度押し込んだ流れからボックス手前中央のブラヒム・ディアスが絶妙なロブパスをディフェンスラインの背後へ落とすと、これに絶妙な飛び出しで入れ替わったベリンガムが冷静なファーストタッチで足元に収めてGKの股間を抜くシュートを流し込んだ。

ベリンガムの見事な今季12点目で良い時間帯にリードを手にしたマドリー。ここから前に出てきた相手をカウンターで引っくり返す形を狙うと、58分には馬力のある仕掛けでゴール左ライン際まで持ち込んだロドリゴが角度のないところから右足を振るが、これはわずかに枠を外れる。

一方、失点後はなかなかチャンスを作れずにいたベティスはアブデを下げてアサネ・ディアオを投入。すると、この交代でやや流れが好転したか、圧巻のゴラッソで試合を振り出しに戻す。

66分、攻撃参加を見せた右サイドバックのルイバルが右に流れたウィリアン・ジョゼに預けてアンダーラップからボールを受け直し、ボックス手前右から右足を一閃。ほぼ無回転の強烈なシュートがゴール左上隅の完璧なコースに突き刺さった。

スーペルゴラッソでイーブンに戻ったことで、ここから両ベンチが積極的に動く。マドリーは負傷明けのモドリッチやブラヒム・ディアスを下げてセバージョス、ホセルらを投入。これに対してベティスはグアルダード、ルイス・エンヒキといった選手をピッチに送り出した。

その後、試合は一進一退の攻防に。ただ、追いついた勢いのあるホームチームがより優勢に進めていくと、セットプレーや切り替えの局面でチャンスを作り出す。土壇場の90分にはルイス・エンヒキの右クロスをボックス中央のイスコが頭で合わすが、古巣恩返し弾かに思われたこのシュートは惜しくも左ポストを叩いた。

一方、敵地とはいえ勝ち切りたいマドリーもボックス付近でのコンビプレーで幾度か惜しい場面を作ると、イスコの決定機を凌いだ直後にはボックス内に抜け出したホセルにビッグチャンスも、左足のシュートはわずかにDFに触られた結果、枠の右に外れた。

最後まで勝ち点3を目指して白熱の攻防を見せた両者だったが、試合はこのまま1-1でタイムアップ。この結果、マドリーの連勝が「3」でストップした。

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