吉田正尚選手が福井県栄誉賞の贈呈式で語った地元福井への思い、来季への抱負

杉本達治知事(右)から福井県栄誉賞の表彰状を受け取る吉田正尚選手=12月9日、サンドーム福井

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の優勝に大きく貢献した米大リーグ・レッドソックスの吉田正尚選手(福井県福井市出身)への福井県栄誉賞の贈呈式が12月9日、サンドーム福井で行われた。杉本達治知事から表彰状と記念の盾を受け取り「今年はWBCに始まり、あっという間の1年だった。来季は今季の140試合以上に出場し、けがなく戦い抜きたい」と抱負を語った。

 贈呈式は、県のイベント「スポカルFUKUI2023」で行われた。受賞は東京五輪で金メダルを獲得した2021年に続き2度目。杉本知事はWBCを振り返り「準決勝のメキシコ戦で吉田選手の同点3点本塁打がなかったら日本の優勝はなかった。最大の功労者であり、県民の誇り」とたたえた。

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 吉田選手は、オフシーズンに県内で開いている野球教室に参加する子どもが昨年よりも増えたとして「WBC優勝で子どもたちに少なからず影響を与えられたのではないか」とほほ笑んだ。長いシーズンを戦った後の帰省となり「福井は本当に落ち着く」と話した。

 同じ日本代表としてWBCを戦い、吉田選手とともに県栄誉賞を受賞したヤクルトの中村悠平捕手(福井商業高校出身)は、この日の会見で「東京五輪での吉田選手らの県栄誉賞受賞を見て刺激を受けていた。この賞に恥じないよう来季も精いっぱい頑張る」と語った。中村選手の贈呈式は今年9月に東京都の神宮球場で行われた。

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