放課後学習、住民ボランティアが支え 遠野の小学校で導入進む

学習ボランティアスタッフのアドバイスを受け、算数の勉強に励む小友小の児童

 遠野市教委は2023年度、全11小学校への「放課後学習室」の設置を進めている。11月末現在で8校に取り入れた。地域住民の学習ボランティアスタッフが来校し、ドリルを使った算数に力を入れる。支援を通じて学習内容を定着させ、習慣化させることで学力向上につなげる。

 遠野市の小友小(菊池春夫校長、児童30人)では6月から毎週火曜日の放課後、全児童が30分間、算数の教材学習に取り組む。学習ボランティア、市教委職員を含めた数人が一人一人の学習進度に合わせ支援する。

 10月下旬は高学年の児童が割り算などに励んだ。「先生、分かりません」と声が出ると、学習ボランティアが「小数点の位置を動かして」などとヒントを与え、正解に丸をつける。和やかなやりとりが続いた。

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