ボクシング、小原佳太が引退 東洋太平洋など王座

小原佳太

 ボクシングの三迫ジム(東京)は9日、東洋太平洋スーパーライト級王座などに就いた実績がある北上市出身の小原佳太(37)=黒沢尻工高―東洋大=の引退を発表した。ジムを通じて「4月に約13年ぶりに日本人に負け、限界を感じました。世界王者にはなれませんでしたが、幸せなプロボクサー人生でした」などとコメントした。

 小原は高校入学後に本格的にボクシングを始め、3年時の中国インターハイでフェザー級3位になった。大学では国体のウエルター級を2度制し、2010年8月プロデビュー。14年に東洋太平洋スーパーライト級王座となり、世界挑戦も経験した。

 昨年12月、3度防衛に成功した日本ウエルター級王座を返上。今年4月に世界ボクシング機構(WBO)アジア・パシフィック・ウエルター級タイトルマッチに挑んだが、21歳の王者・佐々木尽(八王子中屋)に3回TKO負けした。試合後の会見で「最後の試合になると思う」と引退を示唆していた。

 戦績は26勝(23KO)5敗1分け。

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