北朝鮮による拉致事件「ささいなことでも情報提供を」、新潟県警が協力呼びかける垂れ幕掲示 横田めぐみさんら3件の捜査継続中

拉致事件などの情報提供を求める新潟県警の懸垂幕=新潟市中央区

 拉致問題への理解を深める政府の「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」(12月10日〜16日)に合わせ、新潟県警が8日、拉致事件と拉致の疑いがある事案に関する情報提供を呼びかける懸垂幕を、県警本部庁舎に掲げた。

 新潟県警は横田めぐみさん=失踪当時(13)=ら3件の拉致事件について捜査している。また、拉致の可能性が排除できない44人についても調べている。

 県警外事課によると、近年寄せられる情報は年間数件程度という。外事課の平石英幸課長補佐は「ささいなことでも、断片的な情報でも提供をお願いしたい。寄せられた情報を積み重ね、全容解明に向けて捜査をしていきたい」と話した。

 新潟県内の各警察署でもポスターやチラシで情報を募る。情報提供は新潟県警本部、025(285)0110。

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