こんにちは。内田友賀です。
コントリビューターとして、愛犬との暮らしを豊かにすることをテーマにしたコラム執筆のなかで、「愛犬とのお出かけ」の記事もたくさん書かせていただきました。
愛犬とのおでかけは、知らなかった愛犬の一面を発見できることや想い出が増えることなどの飼い主さんの恩恵以外に、愛犬にもたくさんの恩恵があります。
今日は、私がお出かけをオススメする本当の理由として、「愛犬にとってのお出かけの恩恵」のお話をしたいと思います。
「お出かけ」の定義
今回のコラムでのお出かけとは「いつもの散歩コースではなく、愛犬が行きなれていない場所に行って、何かを一緒にすること」を意味しています。ドッグカフェでも、知らない公園でも、旅行でも良いので、普段行かないような場所へ行ってみましょう。
社会化
お出かけの恩恵の1つに「社会化」があります。一般的に犬の社会化の適齢期は、生後1か月から3~4ヶ月頃と言われていますが、飼い主さんの根気さえあれば何歳からでも可能です。
社会化が不足している犬は、新しい人や犬、環境に対して必要以上の緊張や興奮を見せます。そのため、飼い主さんはますます敬遠してしまう傾向があり、「うちの子はお出かけ無理」とおっしゃる飼い主さんも少なくありません。
しかし、社会のためには、多くの経験をすることが大切です。もちろん、一度のお出かけで社会化が身に付くことはありませんが、回数を重ねることで犬たちは「そんなに怖がらなくても大丈夫」という安心感を身に付けていきます。
もし人や犬が苦手なら、森林散歩からでも構いません。知らない匂いや物音だけでも、社会化の役に立つのです。そうやって、一緒のゴールを見つけながら無理をせずに成長できるのも、お出かけの恩恵だと思うのです。
脳の活性化
もう一つの恩恵として「脳の活性化」があります。普段のお散歩でもそうですが、特に知らない場所に行くとき、犬はその五感をフルにつかって情報収集をします。地面や風の香り、様々な音や、肉球から伝わる感触。もしかすると第六感も使っているかもしれませんね。
新しい場所は愛犬の好奇心や探求心を引き出し、躍動感あふれるキラキラとした表情を見せてくれます。
散歩でもお出かけでも、つい愛犬の運動量にフォーカスをしがちですが、ぜひ「脳トレ」にフォーカスをする日を作ってみましょう。愛犬の得意なことを使ったゲームやアトラクションを考えて一緒にやってみるのも良いと思います。五感のほかに知恵も使う事で、短時間でも充実した時間になります。
そして、脳が充分に活性化したあとは休養も大切です。お出かけは、イキイキした表情と満たされた寝顔の両方に出会うことができるのです。犬たちにとっても「よく遊び、よく寝る」は、健康で長生きのコツと言えますね。
そして何より、愛犬にとっても「大切な想い出」
犬に聞いてみないと分からないことですが、私は、“犬も、想い出を忘れない”と思っています。例えば何年も行っていない大好きだった場所や、ずっと会っていない大好きだった人を覚えていた、という話を聞きますよね。
確かに犬は今を生きる動物です。
しかし、その心の奥には「楽しかったな」とか「嬉しかったな」など、一緒に過ごした豊かな感情が残っていると思うのです。
飼い主にとって、愛犬とのお出かけの想い出は宝物です。
そして同じように、犬にとっても、飼い主さんとのお出かけの想い出は宝物だと思うのです。
愛犬にも恩恵がたくさんある「お出かけ」。
ぜひ愛犬の目線で次のお出かけを楽しんでみてください。
Lots of love.