岩田先発に古橋途中出場のセルティックが逆転負けで今季リーグ初黒星…【スコティッシュ・プレミアシップ】

[写真:Getty Images]

セルティックは10日、敵地で行われたスコティッシュ・プレミアシップ第17節でキルマーノックと対戦し、1-2の逆転負けを喫した。

直近リーグ連勝で首位を快走するセルティックは、6位のキルマーノックとのアウェイゲームで3連勝を目指した。この試合ではDF岩田智輝がスタメンに入り、FW古橋亨梧はベンチスタート。負傷のFW前田大然とMF旗手怜央は、DF小林友希と共にメンバー外となった。

立ち上がりから攻勢を仕掛けるセルティックは5分、中央での細かい繋ぎからボックス右でボールを受けたオライリーが強烈なシュートを右隅に飛ばす。だが、これは相手GKの好守に阻まれて開始早々の先制点とはならず。

以降も良い形で相手を揺さぶって厚みのある仕掛けで早い時間帯の先制点を狙い続けるが、なかなか最後のところでうまくいかない。マイキー・ジョンソンの右サイドで起点を作りつつ、前向きな仕掛けを見せるオ・ヒョンギュが積極的にエリア外から足を振っていくが、枠を捉え切れず。逆に、30分過ぎには相手が狙うカウンターから左ポスト直撃の決定的なシュートも打たれる。

それでも、このピンチを凌いだ直後の33分には右サイドでのマイキー・ジョンソンのカットインからペナルティアーク付近でボールを受けたマクレガーが深い切り返しからミドルシュート。これはGKに弾かれるが、こぼれに詰めたオライリーが冷静に押し込んだ。

良い時間帯に成功したロジャーズのチームは、前半終盤にかけて相手の攻勢を受けながらも身体を張ったシュートブロックなどで同点ゴールを許さず。カウンターチャンスを活かせずに追加点こそ奪えなかったが、1点リードで試合を折り返した。

後半は立ち上がりからキルマーノックの勢いを受ける形となり、ロングスローを含めたセットプレーで際どいシーンを作られるセルティック。それでも冷静に守勢を凌ぐと、時間の経過とともに押し返していく。だが、オライリーらがチャンスをモノにできない。

すると、後半半ば以降は再びキルマーノックにペースを握られると、75分には右サイドからの高速クロスをDFフィリップスが処理し切れずにオウンゴールで同点に追いつかれる。この失点直後には岩田に代えて切り札の古橋が投入された。

ここからしっかりと勝ち越しゴールを奪って勝ち切りたいセルティックだったが、完全に勢いづいたホームチームの勢いを止められない。87分、カウンターから右サイドを突破したアームストロングからの斜めのラストパスに反応したケネディにGKハートの右脇を抜くシュートを流し込まれて逆転を許した。

すぐさま反撃に出たアウェイチームは直後にボックス左に抜け出した古橋に決定機が訪れるが、ここはうまく相手GKにコースを消されて左足シュートはセーブに遭う。その後も懸命に同点ゴールを目指したが、最後まで集中した相手の守備をこじ開けることはできなかった。

この結果、敵地で逆転負けのセルティックは今季リーグ戦初黒星でリーグ連勝がストップ。厳しい状況で初勝利を目指す週明けに行われるチャンピオンズリーグのフェイエノールト戦に臨む形となった。

キルマーノック 2-1 セルティック
【キルマーノック】
オウンゴール(75分)
ケネディ(87分)
【セルティック】
オライリー(33分)

© 株式会社シーソーゲーム