【インドネシア】スバル、バンドン市内にディーラー開設[車両]

西ジャワ州バンドン市でのディーラー開設式に出席したスバルの佐々木氏(中央)や、スバル・インドネシアの関係者=8日、西ジャワ州バンドン(NNA撮影)

SUBARU(スバル)と同社のインドネシア正規代理店プラザ・オート・メガ(スバル・インドネシア)は8日、西ジャワ州バンドン市にディーラーを開設した。2022年にインドネシア市場に再参入してから6カ所目の販売代理店となった。

3S(販売・サービス・部品交換)対応店舗で、3階建て。1階は修理場、2階はショールーム、3階には多目的エリアを設ける。敷地面積は660平方メートルで、延べ床面積は1,450平方メートル。

スバル・インドネシアは22年8月から正式に販売を開始し、同年にバンテン州タンゲラン、リアウ諸島州バタム島で、今年は東ジャワ州スラバヤ市、首都ジャカルタ南部のポンドックインダ、同テベットでディーラーを開設した。来年はジャカルタ西部、25年には西ジャワ州ブカシにも開設する計画。24年の販売目標における地域別の割合は、ジャカルタ首都圏が60%、スラバヤが20%、バンドンは15%で、残りをバタム島とする。

ショールームは2階に設けられている=8日、西ジャワ州バンドン(NNA撮影)

インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)のデータによると、22年の販売台数(ディーラーへの出荷ベース)は214台だった。23年1~10月の販売台数は504台で、スバル・インドネシアは今年通年の販売台数は前年比4倍増を見込むとしている。

ガイキンドによると、再参入前のスバルは14年10月まで販売していた。同年1~10月の販売台数は828台。13年通年では1,210台で、市場シェアは0.1%だった。

■将来的にはEV展開も

スバルの大崎篤社長は8月、「新体制による方針説明」を発表。今後の電気自動車(EV)戦略について、26年末までにEVのラインアップを4車種に拡充し、28年末までにはさらに4車種を追加、全8車種を展開するとした。現在スバルが展開するEVは「ソルテラ」の1車種のみ。

スバルの海外第二営業本部アジア事業部部長、佐々木元氏は8日、NNAに対して、スバルが計画するグローバル展開の中で、インドネシアへのEV展開についても今後の市場の様子を見ながら車種や時期を決めていきたいとした。

またハイブリッド車(HV)については、11月中旬に米国で新型「フォレスター」を世界初公開した際、近い将来に導入すると宣言しており、こうした流れの中でインドネシアへのHV展開も考えていきたいとした。

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