【韓国】ロッテケミの廃ペット再生工場、建設を延期[化学]

韓国化学大手のロッテケミカルは、2024年上半期の完成を目指していた廃ペットボトルの化学的再生法(ケミカルリサイクル)施設について、事業期間を27年末まで延長する。石油化学事業の不振による収益性低下から、投資計画の見直しを迫られたものとみられる。毎日経済新聞が伝えた。

同社は蔚山第2工場(蔚山市)に事業費約1,000億ウォン(約111億円)を投じ、廃ペット(PET)解重合施設および再生ペットボトル「C—rPET」生産施設の建築計画を進めていた。今回の決定では、解重合施設のみ事業延長の対象となる。

解重合施設の処理能力は年間4万5,000トンで、廃ペットボトルを「ビス—2—ヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)」にまで分解する。ここで生産されたBHETを基にC—rPETが生産される。C—rPET工場の年産能力は24年時点で11万トン、30年には34万トンまで引き上げる方針だ。

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