【マレーシア】米半導体エヌビディアのCEO、首相と面会[IT]

握手を交わすアンワル首相(右)とエヌビディアのフアン最高経営責任者(CEO)=8日、プトラジャヤ(アンワル氏の公式フェイスブックより)

米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は8日、マレーシアの行政都市プトラジャヤの首相府でアンワル・イブラヒム首相と面会した。

アンワル氏が自身の公式フェイスブックに投稿したところによると、同氏はフアン氏との面会で、マレーシアが人工知能(AI)分野で世界上位20カ国入りを目指していることに言及し、人材育成とAI技術の開発のためには、国際基準のAIインフラが必要だと強調。これに対して、フアン氏は、マレーシアでのAIのエコシステム(生態系)構築を全面的に支援していく意向を示した。

両者の面会に合わせて、エヌビディアは、マレーシアの発電事業者YTLパワー・インターナショナルと、マレーシア国内でのAIデータセンター建設で提携すると発表した。YTLは、200億リンギ(約6,210億円)を投じてAIデータセンターを建設する計画で、エヌビディア製の「H100テンサーコアGPU(画像処理装置)」を採用する。

フアン氏はマレーシア訪問に先立って日本を訪れ、今月5日に西村康稔経済産業相と面会した。

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