「本好きの子どもに」京都・宮津の美容師が「チャリティーカット」売り上げで児童書プレゼント

カット代を役立てて児童書を寄贈した上前さん(右)と小牧さん=宮津市浜町・市立図書館

 地域の子どもたちに本に親しんでもらおうと、京都府宮津市白柏の美容室「ウエマエ」の上前裕司さん(44)と「blugre」(河原)の小牧治樹さん(41)の2人の美容師が同市浜町の市立図書館に児童書19冊を寄贈した。

 仕事を通じて地元の子どもたちのためになる活動をしようと、2018年に慈善団体「Misdom」を結成し、同年から寄贈している。新型コロナウイルスの影響で今回は3年ぶりとなった。

 2人は夏休み期間中の8月1~20日、「チャリティーカット」と称して実施した児童のカット代を本の購入費に充てた。図書館職員と相談し、2万円分で人気ゲーム「ポケットモンスター」の絵本シリーズや漫画で学ぶ科学本などを贈った。

 上前さんは「本好きになってもらえたら」と話し、小牧さんは「言葉を学ぶきっかけになってほしい」と望んだ。

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