O・オズボーンが「AI」にOK!25歳で早逝した同志との新しい音楽なら受け入れる

英国のミュージシャン、オジー・オズボーン(75)は、AIを使ってギタリストで共同制作者だった故ランディー・ローズさんとの新しい音楽を作ることに、抵抗はなく「オープン」だという。

オジーの最初の2枚のソロアルバム、1980年の『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』と翌年の『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』に参加したランディーさんは、1982年に起きた飛行機事故により25歳の若さでこの世を去っていた。

素材となるランディーさんの遺作は何も残っていないものの、息子のジャック・オズボーン(38)は、ランディーさんがすでに手掛けた楽曲をAIソフトウェアにかけることで新しいものを生み出すことができると説明している。

ポッドキャスト番組『ザ・オズボーンズ』でオジーは、AIを活用して故ジョン・レノンのヴォーカルをよりクリアにした、ザ・ビートルズの『ナウ・アンド・ゼン』について語った。「まだ考えたことはないけど、残されたビートルズがジョン・レノンのを使ってやったようなことを僕がやるとしたら.....あれは部分的な曲だったけど、彼らはそれをクリアにしたんだ」。そして、息子のジャックが別の使い方を説明するとオジーは「そうだな、質の良いものだったら何でも受け入れるよ」と答えた。

ただ、オジーは、AIによる音楽が自らが作った音楽に取って代わることはできないと主張。「出てしまったものは元に戻せない。危険なのは、人々がそれを悪用することだ。曲の定型みたいなものがあって、それに当てはめる。それをやり続ければいいからね」と警告していた。

ランディーさんを失った「ショック」はオジーにはまだ残っており、2018年、ローリングストーン誌に告白した。「今こうして話しているこの瞬間も、僕はあの現場に戻って飛行機の残骸と火のついた家を見ている」「あんなショックなことは決して乗り越えられないよ」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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