クリス・ヘムズワース,ジョージ・ミラー監督を称賛 「マッドマックス」シリーズが映画界へ入るきっかけに

豪人気俳優のクリス・ヘムズワース(40)が、「マッドマックス」シリーズで知られるジョージ・ミラー監督を称賛した。ミラー監督による最新作、女戦士フュリオサの若き日を描く同シリーズスピンオフ前日譚映画『マッドマックス:フュリオサ』でディメンタス将軍役を演じているクリスは、ミラー監督の「マッドマックス」シリーズが映画の世界に入るきっかけを与えてくれ、また1979年のオリジナル映画におけるメル・ギブソンの存在が、オーストラリア人がハリウッドで成功するための「架け橋となった」と説明する。

サウジアラビアで開催された 紅海国際映画祭で、バズ・ラーマン監督と対談したクリスはこう語った。「『マッドマックス』を観たことを覚えていて、そのメッセージ性とストーリーテリングの型について鮮明な記憶を持っているんだ。『マッドマックス』はオーストラリアを象徴するような作品で、ポストアポカリプス的で、普遍的な魅力があった。まだ若手俳優だったメル・ギブソンがこの映画に出演したことで、多くのオーストラリア人がアメリカに行く架け橋となったんだ」

さらにクリスは、ミラー監督が『マッドマックス:フュリオサ』で元犯罪者をエキストラとして雇った経緯を説明し、ミラー監督がいかに寛大であるかを示していると続けた。「俳優の多くは、何人かは元犯罪者で、1人は(ギャング集団の)ヘルズ・エンジェルだった」「監督は彼らに台本を読ませるのではなく、インタビューをして、自分の人生について話してもらうんだ。突然初めて彼らは存在を認めてもらったような感じだったよ。だから長い撮影の間、戦いに赴くとき、彼ら(エキストラ)は監督のためにいつも傍にいたんだよ」

クリスはミラー監督の作品についてそのカットの無駄のなさについても触れ、「ジョージとの仕事で新鮮だったのは、すべてのフレームが考え抜かれていたことだ。ひとつひとつのフレームが必要だった。壮大な計画やメッセージの一部であり、無駄がなかった」と語っている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

© 株式会社神戸新聞社