大谷争奪戦 ブルージェイズのオファーは6億ドルを超えていた?

本人がインスタグラムを更新してドジャース移籍を決めたことを発表するまで、具体的な情報がほとんど出てこなかった大谷翔平の争奪戦だが、争奪戦が決着したことにより、徐々にその様子が明らかになってきた。カナダメディア「スポーツネット」のベン・ニコルソン=スミス記者によると、ブルージェイズが出した最終オファーはドジャースに近い金額だったという。詳細は不明だが、ニコルソン=スミス記者は「6億ドルを大きく上回るものだったのだろう」と伝えている。

大谷がドジャース移籍を発表した前日には「ブルージェイズと合意間近」や「プライベートジェットでトロントへ向かっている」といった情報でネットが盛り上がった。結局、いずれも誤報ということが明らかになり、トロントの野球ファンは落胆することになったわけだが、ニコルソン=スミス記者は「充実したファーム組織を持ち、11年連続でポストシーズンに進んでいる名門球団が記録的なオファーを出したのだから、それを選んだことについて大谷を責めるのは難しい」と記している。

大谷がフロリダ州ダニーデンにあるブルージェイズのスプリング・トレーニング施設を訪問したとの報道もあり、一部では「大谷サイドはドジャースからのオファーを引き上げるためにブルージェイズを利用したのではないか」との声も出ている。しかし、ニコルソン=スミス記者は「ドジャースにプレッシャーを与えるのであれば、ブルージェイズよりジャイアンツを使ったほうが効果的だろう」との見解を示す。ジャイアンツは潤沢な補強資金を持っているだけでなく、ドジャースにとっては同地区に所属する長年のライバルでもある。

結果的に「ブルージェイズ優勢」との報道がドジャースを本気にさせたのかもしれないが、ニコルソン=スミス記者が言うように、それが大谷サイドからのリークであった可能性は低い。大谷サイドの知らないところで「ブルージェイズ優勢」との報道が盛り上がり、ドジャースのオファーを引き上げる結果になった、というのが真実に近いのではないだろうか。ニコルソン=スミス記者は「ブルージェイズが最終候補の1つであったことは間違いない。おそらく次点だったのだろう」と伝えている。

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