立川志らくが「M−1審査員」を勇退、新審査員は特番内に発表

落語家・立川志らくが、5年間にわたり務めた『M-1グランプリ』(ABCテレビ)の審査員を勇退することが分かった。

『M-1グランプリ』の審査員を勇退する落語家・立川志らく(C)小川峻毅

年々エントリー数を増やし、今年は8540組が参加した同グランプリ。2018年から審査員を務めていた志らくは、落語家という顔だけでなく、映画評論家、劇団主宰という幅広い分野に精通。その視野の広さで、ファイナリストの審査をおこなってきた。

志らくは、「5年もの長い間、若い才能の塊の芸に触れる事が出来て感謝しております。 当初は漫才師でもない奴が何故審査をするんだと非難もされましたが、私としては漫才師No.1を決めると同時に明日のお笑いのスターを決める大会でもあると思っていたので落語家がいてもいいのではと、そういう思いでやってきました」とコメント。

「あとランジャタイをはじめとするヨネダ2000、トム・ブラウンのようなぶっ飛んだ漫才を高評価する審査員として一部ファンに支持されてきました。私が審査員から卒業することで中には志らく枠が消えてぶっ飛んだ漫才が不利になるという意見も耳にしました。でも多くの人が見ています。ダウンタウンも当初は際物扱い。それが今やトップスター。ダウンタウンのようにマニアックが天下を取ればカリスマになれる!そしてもうひとつ。魅力ある漫才師を目指して。どんなにテクニックがあっても魅力には太刀打ち出来ないんだから。勿論正統派も頑張って!みんな頑張って!」と激励の言葉を送った。

ABCテレビは、「志らくさんのファイナリストへの賛辞は、若き漫才師たちの背中を力強く押し続けてくださいました。これまでの間、本当にありがとうござい ました」とコメント。新たな審査員は、決勝戦1週間前の12月17日・昼12時55分より放送される特番『超お宝映像で振り返る!M-1衝撃の瞬間SP』で明かされるという。

決勝戦MCはコンビを組んで13回目となる今田耕司と上戸彩、そして敗者復活戦には陣内智則と西野七瀬が就任する。

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