栃木県那珂川町小砂(こいさご)の小砂焼窯元「藤田製陶所」で来年の干支(えと)「辰(たつ)」の置物作りが進んでいる。
干支の置物作りは2004年の申(さる)から始め、2巡目もデザインを変えて作り続けている。
今回は9月ごろからデザインの考案を開始。高さ8.5センチ、奥行き9センチほどで、竜の爪が5本あるのが特徴。色は小砂焼を象徴する金結晶など5種類あり、今回からピンクも加えた。
完成前後の置物が並ぶ工房では11日、同製陶所6代目の藤田真一(ふじたしんいち)さん(69)が黙々と作業を進めた。藤田さんは「5本爪には、しっかりと幸せをつかみ取る年になってほしいという思いを込めた」と話した。
年末までに千個を目標に製作を進めるという。