75周年を迎えた名門ブランド『DIADORA』による「2000年代最高のユニフォーム」5選

サッカー界でもお馴染みのスポーツ用品ブランドDiadora(ディアドラ)。

1948年にイタリアで登山靴メーカーとして出発したこの老舗ブランドは、2023年で創業から75周年という節目を迎えた。

ここでは、そのDiadoraが生み出した数多くの素晴らしいサッカーユニフォームの中から、2000年代の名作ユニフォーム5着をご紹介したい。

フィオレンティーナ

フィオレンティーナ 2000-01 Diadora ホーム ユニフォーム

選手:エンリコ・キエーザ

現時点でのフィオレンティーナ唯一のDiadora製ホームユニフォームは紫色が美しい一着。

胸スポンサーは日本の自動車会社「TOYOTA」。全体にあしらう“Diadora”の透かし模様は90年代ユニフォームデザインの名残りとも言える。

このシーズンのセリエAは9位に終わるも、コッパイタリアは95-96シーズン以来となる優勝を成し遂げた。ちなみにこの優勝が現時点でクラブ最後のタイトルとなっている。

ウディネーゼ

ウディネーゼ 2001-02 Diadora ホーム ユニフォーム

選手:ヴィンチェンツォ・ヤクインタ

1990年代や2000年代のウディネーゼには優れたデザインのユニフォームが多い。とりわけ98-99から01-02の4シーズンでサプライヤーを担当したDiadoraが生み出したキットは、どれも素晴らしいものばかりだ。

パートナーシップ最後のシーズンに登場したこの01-02モデルは、ブラックのストライプの中に更に極細のストライプを走らせる凝ったデザイン。

着用画像ではよく分からないが、前面にエンブレムの巨大な透かしプリントを施している。

スコットランド

スコットランド代表 2003 Diadora ホーム ユニフォーム

選手:ダレン・フレッチャー

キットサプライヤーがFilaからDiadoraへ変更となった最初のユニフォーム。2004年の欧州選手権(EURO2004)予選などで使用したが、予選を勝ち抜くことは出来なかった。

大舞台で使われることのない、いわゆる「谷間のユニフォーム」。だが、定番のネイビーを基調とするシンプルなデザインは勇猛果敢なスコットランドサッカーのイメージに符合し、妙に力強さを感じさせる。

世界的に見ても珍しい当時の縦長エンブレムは、この2003モデルから2010モデルまで使用した。

ローマ

ローマ 2003-04 Diadora ホーム ユニフォーム

選手:フランチェスコ・トッティ

名作が多いASローマの歴史の中では必ずしもトップにランクインするユニフォームではないかもしれないが、2000年代Diadora期では最も優れたデザインではないだろうか。

襟の右側にイエロー(オレンジ)とブラックのストライプを配したアシンメトリーデザイン。両肩のドットの集合体は単なるデザインではなく、実は体温によって色が変わるサーモラベルなのだが、それほど大きな意味があったとは思えない。

胸スポンサーは日本の自動車会社「MAZDA(マツダ)」で、ローマとの契約期間は02-03から04-05の3シーズンだった。

レンジャーズ

レンジャーズ 2002-03 Diadora ホーム ユニフォーム

選手:ミケル・アルテタ

日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルで現在監督を務めるミケル・アルテタも着たユニフォーム。リーグ戦と2つのカップ戦を優勝し国内3冠を達成したシーズンの一着だ。

画像では少々分かりにくいが、シャツ全体の細かなドットの中に片足立ちのライオンを散りばめたデザイン。実はこのライオンの位置やドットはシャツによって個体差があり、シャツの数だけ顔があるようなユニークなユニフォームだった。

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Diadoraとの契約はこの02-03シーズンから3年間。パートナーシップはそれほど長くなかったが、このユニフォームはレンジャーズのファンに比較的人気が高い。

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