ユベントスがヴラホビッチに給与分散を要請、来季から昇給予定も支払い困難?

なかなか結果が出ないヴラホビッチだが...[写真:Getty Images]

ユベントスがセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ(23)に給与分散を働きかけているという。イタリア『TuttoMercatoWeb』が伝えている。

ユベントスのエースではありつつも、エースの働きを披露しているかと問われれば、実際そうとは言えないヴラホビッチ。今シーズンはセリエA開幕4試合4ゴールの好スタートだったが、以降は9試合出場で1ゴール…この9試合でチームは7勝1分け1敗…やはり物足りなさが残る。

ともあれ、財政難で満足に補強ができないユベントスにとっては大事な戦力であり、まだまだ23歳と伸びしろも十分。そんなヴラホビッチに関し、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、代理人とクラブがある交渉に臨んでいるという。

その交渉とは契約延長に付随した“給与分散”だ。

ヴラホビッチは現行契約が2026年6月までとなっているなか、年俸が来季から1200万ユーロ(約18億9000万円)に上がるとのこと。しかし、ユベントスにこれを支払う余裕はなく、800万〜900万ユーロ(約12億5000万〜14億1000万円)に引き下げたうえで契約期間を延ばすことにより、支払い総額の帳尻を合わすというプランとされている。

この提案をヴラホビッチ側が承諾するかは現状不透明なようだが、ユベントスにとって1シーズンあたりの人件費削減が喫緊の課題であることはもはや説明不要。契約延長もプレーヤーの減価償却を抑えるという点では重要に。前体制は昨年1月、当時21歳のセルビア人獲得に移籍金7000万ユーロ(約110億2000万円)+ボーナスという莫大なコストを投じている。

前体制が不正会計スキャンダルとともに残した無謀な選手契約に悪戦苦闘しているユベントスだ。

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