【カンボジア】国交樹立70周年、日本大使館が閉会式を開催[政治]

在カンボジア日本大使館は8日、日本とカンボジアの国交樹立70周年を記念して開催された行事を締めくくる閉会式を挙行した。植野篤志駐カンボジア日本大使やカンボジアのソク・チェンダ・ソピア副首相兼外相らが出席し、未来に向けて両国の関係をさらに強化することで合意した。クメール・タイムズ(電子版)が11日に伝えた。

両国は今年1月9日に国交が樹立されてから70年目という節目を迎え、外交関係が「戦略的パートナーシップ」から「包括的戦略パートナーシップ」に格上げされた。

植野大使は閉会式で、「国交樹立70周年を記念して、カンボジアで70を超える行事が開催され、両国に対する相互理解をさらに深めることができた」とコメント。関係者の尽力に謝意を表明するとともに、両国の関係を新たな段階へと発展させることに意欲を示した。

植野大使は7日、フン・マネット首相とも会談し、投資や教育、人材育成など多岐にわたる分野でカンボジアとの協力関係が緊密化している現状は両国にとって歓迎すべきことと指摘した。

一方でフン・マネット首相は、日本企業による工業団地の設置、南部シアヌークビル州での港湾開発を軸とする物流網の整備、日本の中小企業による投資拡大などを促進するよう要請した。

フン・マネット首相は、16日から東京で開催される日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議に参加するため、日本を訪れる予定。19日には日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催するカンボジア投資セミナーに出席し、基調講演を行う。

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