ホタル飛び交うまちに 児童が幼虫放流 小松・第一小敷地にビオトープ

ホタルの幼虫を放流する児童=小松市第一小

 第一校下公民館は例年、同市八幡でホタルの観賞会を開いてきた。住民有志でつくる「ほたる飼育ボランティアの会」が、ホタルの生息しやすい自然環境の維持に努めてきたが、除草剤散布などの影響で定着せず、新たに第一小敷地に環境を整備した。

 放流会では、ホタルの飼育を続けている加納博子さん(76)がヘイケボタルの幼虫約200匹を提供。児童や住民約20人がビオトープにそっと放した。3年の上田妃奈乃さん(9)は「ちゃんと育ってほしい。きれいなホタルをたくさん見たい」と話した。

 小松市第一小の敷地内にビオトープ「ほたるの里」が完成した。子どもたちに地域の自然に親しんでもらおうと、第一校下公民館が整備した。10日にホタルの幼虫放流会(北國新聞社後援)が開かれ、児童らは多くのホタルが飛び交うよう願いを込めた。

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