県内有数の初日の出スポット、佐伯市上浦浅海井浦の豊後二見ケ浦で10日、めおと岩の間に架ける大しめ縄の張り替えがあった。暖かな日差しの下、市民ボランティア約500人が迎春準備に汗を流した。
地元住民でつくる豊後二見ケ浦事業実行委員会の主催で、55回目。
早朝から近くの東雲中校庭で作業をした。竹田市荻町から取り寄せたわらをワイヤに巻き付け、大しめ縄のもとになる3本の大縄を作った。「せーの!」と息を合わせて持ち上げながら3本を一つに編み上げ、長さ約65メートル、太さ約75センチ、重さ約2トンの巨大な縄にした。
神事に続き、縄を担いでめおと岩までの遊歩道を進んだ。ロープと滑車を使って雄岩と雌岩の間に渡した。
同校3年の三吉栄海(みよし・えみ)さん(15)は「みんなで頑張って、きれいな大しめ縄ができた。高校生になっても参加したい」と話した。
実行委の坪根大吉副委員長(69)は「明るい新年を願って作った。ぜひ上浦を訪れ、間近で見て迫力を感じてほしい」と述べた。
<メモ>
大しめ縄の夜間ライトアップは24日から来年1月4日までの午後5時半~10時(大みそかは元日の朝まで)。1月1日午前6時半から「明けまして豊後二見2024~ニューイヤー花火~」を催す。