自民党長崎県連 政治資金パーティーを延期 安倍派の裏金問題受け 来年3月開催へ

 自民党長崎県連(谷川弥一会長)が17日に長崎市内で予定していた政治資金パーティーを延期することが11日、分かった。党安倍派の裏金問題を受け、県連は「世情の動向を慎重に勘案した」としている。
 県連のパーティーは「県政経セミナー」として企画。森山裕・党総務会長の講演を予定している。
 一方、裏金問題が浮上し、県連内で開催時の影響を不安視する声が噴出。執行部が本県選出国会議員や県議団と協議して延期を決めた。「事態の推移、政局の動向を十分に見定め」(県連幹部)た上で3月10日の開催を目指す。
 政治資金パーティーは政治団体が開催。券の売り上げから経費を差し引いた残額を団体の活動費に充てる。残額は政治資金規正法に基づき「収入」として団体の政治資金収支報告書に記載する。
 複数の関係者によると、県連のパーティー券は1枚1万円で所属議員らが個人や団体に販売。現時点で2千万円以上の売り上げを見込んでいる。県連は収入の取り扱いについて「従来から法を順守し適正に処理している」と説明する。

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