ビッグモーター 多良見店前の枯死、原状回復費102万円を納付 長崎

 中古車販売大手ビッグモーター店舗前の街路樹が枯れるなどしていた問題で、諫早市の多良見店前の国道植栽について、同社が国土交通省長崎河川国道事務所に原状回復費約102万円を納め、植え替えが実施されたことが11日、分かった。
 同省は一連の問題を受け、直轄国道で枯死が確認された全国の店舗前の土壌調査を実施。多良見店を含む9店舗前でグリホサートなどの除草剤成分を検出した。同店前の植栽については同事務所が9月、器物損壊容疑で諫早署に被害届を提出していた。
 同省によると、同社から原状回復の申し出があり、枯死した植栽の撤去や植え替え費用として約102万円の負担を文書で命令。11月8日に全額が納められたのを受け、同省が同20日に原状回復作業に着手、同30日に完了した。
 同社は全国で同様の対応を進めている。同社は取材に、同店前の植栽に除草剤を散布したのか否かについて「個々の店舗について詳細な回答は差し控える」とした上で、「(道路を管理する)行政の調査結果や指導を踏まえ、誠心誠意対応していく」としている。

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