ペイロールが球団史上最高額を大幅に更新するレベルまで膨れ上がっているため、今オフのレイズは主力選手のトレード放出が噂されている。ランディ・アロザレーナ、アイザック・パレイデス、マニュエル・マーゴなど、様々な主力選手の名前がトレード候補として取り沙汰されているが、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、真っ先にトレードされる可能性が高いのはタイラー・グラスノーだという。エース級のポテンシャルを秘める30歳の右腕には多くのチームが興味を示している。
モロシ記者は「MLBネットワーク」の番組内で「タイラー・グラスノーをめぐる市場は依然としてとても強力だという話を週末に聞いた。レイズのトレード要員のなかで、他球団からの関心を最も集めているのはグラスノーだ」とリポート。故障の多いキャリアを送っているグラスノーだが、メジャー８年目の今季は自己最多の120イニングを投げ、10勝７敗、防御率3.53、162奪三振をマークした。健康に１年を過ごすことができれば、サイ・ヤング賞争いに加わることも不可能ではないだろう。
グラスノーは現在、レイズと２年契約を結んでおり、来季終了後にＦＡとなる。来季の年俸が2500万ドルとかなり高額な設定となっているため、ペイロール削減を目指すレイズのなかで有力なトレード候補に挙げられている。今オフは先発投手の補強を必要としているチームが非常に多く、そうしたトレード市場の状況もレイズにとっては大きな追い風となるはずだ。
グラスノーの獲得を狙っているとみられるのは、ドジャース、カブス、レッズなど。モロシ記者は今後、グラスノーの獲得に乗り出す可能性のあるチームとしてジャイアンツの名前も挙げている。ドジャース、カブス、ジャイアンツに関しては、山本由伸の争奪戦に加わっていることも報じられており、山本の動向もグラスノーの行方に影響を与えることになりそうだ。
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