降雪と安全願う 白山2スキー場 21日から営業

ゲレンデと新調した圧雪車をはらい清める神職=12日午前10時40分、白山市の白山一里野温泉スキー場

 白山市の白山一里野温泉と白山千丈温泉セイモアの両スキー場で12日、安全祈願祭が営まれた。新型コロナの5類移行で迎える今季は県外客の回復が見込まれ、関係者は21日の営業開始を控え、一日も早い降雪と無事故を祈った。

 白山一里野温泉スキー場では、白山比咩神社の神職がゲレンデと市が新調した圧雪車をはらい清めた。スキー場を運営するスノーエリアマネジメント白山(SAM白山)の北村秀紀社長があいさつし、田村敏和市長と北嶋章光市議会議長が祝辞を述べた。

 同スキー場の寺祥澄支配人によると、積雪は頂上付近の数センチにとどまっているが、コロナの収束や白山手取川ジオパークの世界認定が追い風となり、中国や台湾から営業について問い合わせが来ているという。

 今季は、昨季を7千人上回る約7万人の利用者を目標としており、寺支配人は「多くの人に安心して白山の自然を楽しんでもらいたい」と話した。

 12日の石川県内は低気圧の影響で雨や曇りとなった。正午までの最高気温は金沢11.5度、輪島11.1度など平年並みだった。

 金沢地方気象台によると、13日は曇りで次第に晴れる見込み。

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