木村偉織がデビューへ。ホンダが“台数減・未定3席”の2024年スーパーフォーミュラ参戦体制を発表

 ホンダ・レーシング(HRC)は12月12日、2024年シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)の参戦体制を発表した。そのなかで、2023年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権チャンピオンの木村偉織がSF昇格を果たすことが明らかにされた。

 2023年シーズンは野尻智紀とリアム・ローソンを起用したTEAM MUGENがチームタイトル2連覇を果たすも、4年ぶりにドライバーズタイトル獲得を逃す結果となったホンダ/M-TECエンジン陣営。

 既報のとおりチャンピオンチームのTEAM MUGENは野尻と複数年契約を締結。野尻の新たなチームメイトには、2023年FIA F2ランキング4位となり、スクーデリア・アルファタウリからアブダビで開催されたF1タイヤ&ヤングドライバーテストにも参加した岩佐歩夢を起用する。

 12日に新たに体制が明らかとなったのは3チームだ。DOCOMO TEAM DANDELION RACINGは牧野任祐、太田格之進を継続。NAKAJIMA RACINGも山本尚貴、佐藤蓮が継続するが、2024年シーズンはチーム名を変更し、PONOS NAKAJIMA RACINGとしてエントリーする。

 そして、2023年は2台体制でエントリーしていたB-Max Racing Teamは1台体制となり、2023年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権チャンピオンの木村偉織がステアリングを握ることが明らかにされた。

 1999年東京都出身の木村は2018年と2019年にSRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ/現ホンダレーシングスクール鈴鹿・フォーミュラクラス)を受講し、2019年よりFIA-F4に参戦。2021年にFIA F4ランキング3位となると、2022年よりSFライツにステップアップしランキング3位に。また、2022年にはARTAよりスーパーGT GT300クラスに参戦し、武藤英紀とともに最終戦もてぎで勝利を飾った。

 2023年はSFライツを主戦場としつつ、スーパーGT GT500クラスに参戦するホンダ系チームに帯同。スーパーGT第6戦SUGOで負傷した山本尚貴の代役として第7戦オートポリス、第8戦もてぎでSTANLEY NSX-GTのステアリングを握っている。

 なお、TGM Grand Prixは53号車と55号車の2台、ThreeBond Racingは12号車の1台で引き続きエントリーとなるが、ドライバーラインアップはTBA(未定)となっており、今後明らかにされるだろう。B-Max Racing Teamが1台体制となったことにより2023シーズンの11台から1台減少し、ホンダ勢は全10台が参戦することになる。

■ホンダ/M-TECエンジン搭載

2024年スーパーフォーミュラ参戦ドライバー/チーム

No Driver Team

16 野尻智紀 TEAM MUGEN

15 岩佐歩夢 TEAM MUGEN

5 牧野任祐 DOCOMO TEAM DANDELION RACING

6 太田格之進 DOCOMO TEAM DANDELION RACING

64 山本尚貴 PONOS NAKAJIMA RACING

65 佐藤蓮 PONOS NAKAJIMA RACING

53 TBA TGM Grand Prix

55 TBA TGM Grand Prix

12 TBA ThreeBond Racing

50 木村偉織 B-Max Racing Team

2023スーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)
鈴鹿合同テストには三宅淳詞を起用したThreeBond Racing
鈴鹿合同テストには松下信治とJuju、ラスムス・リンドを起用したTGM Grand Prix

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