還元率は25%!「プレミアム商品券」発行も…スタートは来年5月「すぐ始めて欲しい」市民から切実な声も=静岡市

静岡市は12月12日、市民への物価高騰対策としてプレミアム付デジタル商品券を発行すると発表しました。購入代金の25%が上乗せされ、2万円買えば2万5,000円分の買い物ができるという商品券で、飲食店からは期待の声が上がっています。

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<静岡市 難波喬司市長>
「物価高騰の影響が継続していることを踏まえて、新たに市内小売店、飲食店などで使用できるプレミアム付きデジタル商品券。これを発行することで、市民生活の日常の買い物やサービス利用などに関する物価高騰の影響を軽減します」

静岡市の難波喬司市長は12日午前、物価高騰対策として、一般会計で約71億円の11月補正予算案を発表しました。

中でも注目なのが、プレミアム付デジタル商品券。1口5,000円で25%のプレミアム率を上乗せした6250円分の買い物ができます。1人4口まで購入可能で市内の飲食店や小売店で使用できます。

<竹川知佳記者>
「今回の商品券は、市民の物価高騰の影響を軽減するための支援ですが、飲食店でも期待が高まっています」

静岡市葵区のイタリアンレストラン。物価高騰により材料費やガス代などの値上がりが続いています。

<レストランダイニングBolo 村上建司店長>
「全体ならすと、10%から20%の間くらい上がっている」

「レストランダイニングBolo」では、2022年10月、静岡県がコロナ禍の支援策として実施したお得な電子食事券を発行する「食べトクキャンペーン」の際には売り上げが約20%アップしたといいます。物価高が続く中、外食の機会を減らす人もいる中で今回の商品券にも期待が膨らみます。

<レストランダイニングBolo 村上建司店長>
「普段こういうところに来ない人や外食しない人が幅広く興味を持っていただけてお楽しみいただけたら、ありがたい」

今回の商品券は、静岡県が2022年実施した「食べトクキャンペーン」を参考にスマートフォンのアプリで発行するシステムを考えているそうですが、利用開始時期は2024年5月下旬となっています。

<街の人>
「本当は1月がよいですよね、12月はボーナスがあるが1月がみんな一番寂しい」

<街の人>
「どこ行っても値上がりばっかなので、そうやって助けてもらえるとありがたい」

<街の人>
「始めるんだったらすぐ始めて欲しいですよね。年末だし入用も多いしね」

開始時期の遅れについて難波市長はこう釈明しました。

<静岡市 難波喬司市長>
「ちょっとシステムを作るところに時間がかかるというところで、大変申し訳ない。あまりにも遅いだろうと言われるのはよくわかりますので、早くできるようにしたいと思います」

今回の商品券が、長引く物価高騰から市民生活と事業者を守る緊急支援となるのでしょうか。静岡市のプレミアム付デジタル商品券の利用開始が、2024年5月下旬ということで物価高騰対策として果たして有効なのか、専門家に聞きました。

静岡経済研究所の岩間晴美さんによりますと「現時点では有効であるが、2024年問題なども言われている中で半年後の5月、6月の経済状況は不透明で注視していく必要はある」ということです。

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