一家3人殺害事件 実際は警官到着後に1人刺されていた… 当初警察は「警官到着時に3人が血を流して倒れていた」と発表

愛媛県新居浜市内の一家3人がナイフで殺害された事件。
この事件をめぐり、警察は当初、現場に警察官が到着した際、男女3人が血を流して倒れていたと発表していました。

しかし、事件の裁判の中で、警察官が現場に到着した後に被害者の1人が刺されていたことが初めて明らかになり、12日の愛媛県議会で、県警側に経緯の説明を求める声が挙がりました。

裁判の初公判では、警察官が現場に到着した後、県警本部と連絡を取っている間に被害者の一人で、通報した岩田アイ子さんが刺されていたことが明らかになっています。

こうした事実を公表していなかったことについて、12日の県議会の委員会で説明を求められた県警側は、「公判中のため詳細は差し控える」とした上で、次のように述べました。

(県警察本部 白田英樹 刑事部長)
「臨場した警察官自身は、可能な限りの職務を行ったと当時から考えている」
(菅森実 議員)
「事実が分かった時点での報告が必要だったのでは」
(白田刑事部長)
「警察内部では適切に報告がされている」
(菅議員)
「報道などはされていたのか」
(白田刑事部長)
「当時は捜査に与える影響を考えつつ可能な範囲での説明を行った」

また、事件当時の状況については、警察内部で全て報告されているものの、裁判への影響を考慮し内容は公表できないとしています。

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