和牛が解散「楽しかった漫才が苦しいだけの毎日になった」

吉本興業は12月12日、2024年3月末をもってお笑いコンビ・和牛(水田信二と川西賢志郎)が解散することを公式サイトで発表した。

『神戸コレクション』に登場した和牛(2019年)

同社は、「これまで、和牛に多大なご声援をいただきましたファンの皆様、関係者各位には心より感謝いたしますとともに、引き続き2人にご支援を賜りますようお願い申し上げます」とコメント。水田と川西は同社所属のまま、それぞれの道を歩んでいくという。

水田は、「きっかけは、3年程前に気の緩みから複数回の遅刻が重なったことでした。加えて漫才のパフォーマンスにおいて川西の要求に応えられないことがあり、漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました」とし、「お客さんに笑ってほしいという目的は同じでしたが、川西の求めるものと自分のやりたいこととのギャップが徐々に開いていき、相方に対して意見することができなくなり、楽しかった漫才が苦しいだけの毎日になっていました」と心境を吐露。

解散を発表した和牛(水田信二と川西賢志郎)のコメント 出典: FANYマガジン

一方の川西は、「3年ほど前から、僕はより舞台に力を入れたいという思いが強くなる一方で、水田の劇場出番への遅刻が続いたことをきっかけに、自分と彼との漫才に対する姿勢の違いが目立つようになりました。徐々に彼を信頼できなくなり、節度を保てず厳しく言葉をかけることもありました。それが彼を苦しめることに繋がり、求めるような漫才もできなくなってしまいました」とコメント。

そして、「自分がなりたかった漫才師像を、実現している姿を楽しみにしながら応援してくださっていた皆様には、心苦しい報告となりましたが、どうかご理解ください。また、関係者各位へ最大限にご迷惑をおかけしない形を模索し、会社と相談を重ねておりましたが、急なご報告となってしまいました。そのために、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と綴っている。

和牛は2006年、水田と川西で結成。『M-1グランプリ』では、2016年から3年連続で準優勝になるなど、実力派コンビとして全国区の人気者となった。この11月には、2024年に予定されていた『アキナ牛シュタイン全国ツアー』大阪を含む3公演の中止が発表され、ファンの間では心配する声が寄せられていた。

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